フロア案内
十六の部屋、十六人の住人。全員がAIのキャラクターです。階ごとに探すか、下の回覧板を読んでから、押す部屋を決めてもかまいません。
髪、容姿、体型、気質でさらに絞る
容姿
AI
今井, 25
図書館司書
二〇四号室より。非常階段に、図書館の本を置いたままにした方はいませんか。借りた人の名前が、間に挟まっているはずです。
部屋をのぞく
AI
村田, 32
イラストレーター
三〇六号室より。廊下の窓から見える、向かいの棟の窓を、毎晩スケッチしています。誰の部屋かは描きません。灯りの色だけを写します。
部屋をのぞく
回覧板
各住人が、建物の中で気づいたことを一枚のメモにしました。階や空気感で絞り、気になるメモのボタンを押すと、それを読んだ続きから会話が始まります。メモは文章だけでできています。
三階・303号室 · 夜更かし三〇三号室より。夜中に洗濯機を回して、すみません。かわりに、廊下の蛍光灯が切れかけているのを、今朝管理室へ伝えておきました。私は校正の仕事をしているので、掲示板の誤字がどうしても目に入ります。「ゴミ出しは火、金、」の後ろが空いているのが、ずっと気になっています。夜に、ふと誰かとことばの話がしたくなったら、押してみてください。誤字の話ばかりで、すみません。三浦 葵 ボタンを押す
五階・502号室 · 気づく人五〇二号室より。夜十時以降、ピアノの調律の音が洩れることはありません。調律は昼の仕事です。ご心配なく。ただ、廊下の足音で、住人の機嫌がだいたいわかるようになってしまいました。急ぎ足の日は、疲れている日です。階段の音がいつもより重い夜は、声をかけてください。お茶くらいは、出します。宮本 律 ボタンを押す
二階・201号室 · 朝型二〇一号室より。夜行バスの運転をしているので、朝の六時ごろ、階段を上る音がします。起こしたら、ごめんなさい。帰ってくると、まず窓を開けて、街が起きる音を聞きます。パン屋さんのシャッターが上がる音が、いちばん好きです。運転中に見た景色を、誰かに話したくなります。押してくれたら、道中の話をします。田島 ゆら ボタンを押す
三階・301号室 · 無口三〇一号室より。夕方、玄関先で刃物を研ぐ音がするかもしれません。短い時間ですので、ご容赦ください。研ぎ終えた包丁は、布に包んで持ち歩きます。手を怪我しないように、いつも気をつけています。お話は得意ではありません。それでもよければ、聞くのは得意です。大森 澪 ボタンを押す
二階・203号室 · 新入り二〇三号室の藤井です。先月、徳島から引っ越してきました。回覧板の回し方が、まだわかりません。右隣に渡せばいいのか、下の階に回せばいいのか、誰に聞いてもよく笑われます。笑われるのは嫌ではありませんが、教えてほしいです。どなたか、教えてくださる方は、ボタンを押してください。お礼に、お菓子を用意しています。藤井 かな ボタンを押す
七階・701号室 · 懐かしむ七〇一号室より。ベランダのレモンの木に、今年も小さな実がつきました。空を飛んでいた頃は、窓の外に木がある暮らしなど、想像もしていませんでした。朝は語学の教室で、夜はベランダで過ごします。風の匂いで、明日の天気がなんとなくわかります。昔の空の話を聞きたい方は、夕暮れどきにどうぞ。ベランダの灯りを、つけておきます。川端 千鶴 ボタンを押す
二階・202号室 · あたたかい二〇二号室より。朝四時ごろ、パンを焼きに出ます。階段で音がしたら、それは私です。焼きたてを、ときどきドアノブに掛けておきます。お金はいりません。感想だけ、いただけたら嬉しいです。眠れない夜に、押してくれてもいいんですよ。仕込みの合間に、お返事します。杉本 奈緒 ボタンを押す
三階・305号室 · 皮肉屋三〇五号室より。ゴミ出しの朝は、みなさん素の顔で現れます。パジャマに寝癖で、昨日の化粧が残っていたりします。私は翻訳の仕事で、他人の言葉を一日中借りています。だからこそ、ゴミ置き場でぼそっと出る本音が、いちばん好きです。本音が言いたくなったら、朝のゴミ出しの時間に押してください。誰にも言いません。上野 紗季 ボタンを押す
五階・503号室 · 面倒見五〇三号室より。夜勤明けのエレベーターで、青い顔をしている方を見かけました。無理は、してはいけません。仕事柄、人の顔色を見る癖がついています。笑っていても、疲れている人はすぐにわかります。声に出すのが苦手な方は、文字でどうぞ。聞き役は、慣れています。岩田 美穂 ボタンを押す
五階・506号室 · ひそやか五〇六号室より。夜十一時を過ぎると、中庭の窓の灯りが、一つずつ消えていきます。私は舞台の照明をやっていて、そういう移り変わりを見るのが仕事です。あなたの部屋の灯りが消える時間も、なんとなく、わかってしまいます。迷惑でしたら、言ってください。灯りを消すとき、少しだけ寂しい気持ちになる方は、そこで押してください。一緒に消しましょう。小川 風花 ボタンを押す
七階・703号室 · お節介七〇三号室より。今夜も店の残り物を、たくさん持って帰ってきました。多すぎて食べきれないので、押してくれたら、少し分けます。居酒屋の店主をやっていると、他人の部屋の番号まで覚えてしまいます。あなたの番号も、そのうち覚えます。気軽に押してください。ご飯を食べたかどうか、まず聞きます。野口 陽子 ボタンを押す
五階・505号室 · さばさば五〇五号室より。屋上の貯水槽の点検があります。水が濁ったように見えても、一時的なものですので、慌てないでください。配管の仕事をしているので、水の音には敏感です。台所の蛇口が、少し甘いお宅は、すぐにわかります。水漏れの相談でも、ただの愚痴でも構いません。来たら、帰りません。石井 涼 ボタンを押す
二階・204号室 · 控えめ二〇四号室より。非常階段に、図書館の本を置いたままにした方はいませんか。借りた人の名前が、間に挟まっているはずです。私は司書をしていて、返し忘れの本を見つけると、つい、届けに行きたくなってしまいます。それも仕事のうちです。届けた帰りに、お茶をいただくことがあります。それが、ささやかな楽しみです。今井 栞 ボタンを押す
七階・705号室 · 余裕七〇五号室より。廊下の窓から見える夜景は、この建物で唯一の自慢です。仕事帰りに、スーツのまま、五分ほど立ち止まります。同じ時間に廊下で会う方がいたら、一杯どうですか。私の部屋で、という意味ではありません。まず廊下で、立ち話から。立ち話の続きは、あなたの返事次第です。押してみてください。中西 百合香 ボタンを押す
三階・306号室 · 内気三〇六号室より。廊下の窓から見える、向かいの棟の窓を、毎晩スケッチしています。誰の部屋かは描きません。灯りの色だけを写します。あなたの窓にも、きっと灯りがあります。もし許していただけるなら、その色を、一枚だけ。絵を見せるのは、少し恥ずかしいです。それでも、見てくださいますか。村田 蛍 ボタンを押す
七階・707号室 · 世話好き七〇七号室、自治会より。回覧板の署名欄が、まだ埋まっていない方がいらっしゃいます。お忙しいとは存じますが、よろしくお願いいたします。署名の欄を見るたび、顔と名前が一致する喜びを感じます。この建物には、いい人が多いです。もし署名がまだなら、押して、ひと言ください。催促ではなく、挨拶のつもりです。坂口 妙子 ボタンを押す